アドヴァンスト・ヴァリアブルジオ

1994.7.22発売:テイジイエル販売

ストーリー

V.G.・・・それは、最強のウェイトレスを決めるべく
年に一度開催される格闘技大会である。
超大手多国籍企業、謝華グループが主催するこの大会は
賞金総額十億円。
さらに選手の所属する企業には、伝説の一等地が与えられる。
すでに開催から三度を数えるが、ディフェンディングチャンピオン、
レイミ・謝華を倒したものは、まだいない・・・


パソコン版からの移植となる、格闘アクションゲーム。 最大の特徴は、言うまでもなかろう。 ギャルゲーストアに並ぶにふさわしく、 使用できるプレイヤーキャラ全て(1人を除く) 美少女である という点である。 それぞれのキャラクターの服装および対戦ステージの背景は 実在のファミリーレストランのものをモデルにしている。 これだけでも結構マニアックであろう(笑)。 制服好きにはたまらんだろうて。 もともとはパソコンの18禁ゲームで発売されていた。 そう、勝てば相手が脱ぐ、というアレである。 それに関しては、ちょっと過激なのでとてもここでは紹介できない。 が、単に18禁ゲームと言うだけでなく 格闘アクションとしての出来栄えも良かったようである。 当時は格闘ゲームが全盛期であった頃でもあり その中でのそれなりの評価を得ていたことから PCEへの移植がなされたのだろう、と思われる。 さて、格闘ゲームとしての出来栄えはというと・・・ 1:「思ったより良くできている」 2:「キャラパターンが少ない」 3:「コマンド入力がややシビア」 などの感想が挙げられる。 1:少なくとも「対戦格闘ゲーム」として、   十分に遊べる出来である。   対CPU戦をやってみてわかるが、きちんと相手を見て   行動しないと負ける。   当たり前のことのようだが、これが出来てないと   対戦格闘ゲームは、それ自身として成り立たない、   わたしはそう思っている。   (××な出来の対戦格闘ゲームといったら、SFCの    「制服伝説プリ○ィファ○ター」とか。あれはひどい)   裏を返せば、CPUのパターンさえ見切ってしまえば   楽勝、ともいえる。しかし、それはそれでいいのだ。   初代ストリートファイターIIだって、   パターンと使う技を見切れば、勝てるようになるんだから。   「ヌルめでもいい、楽しくプレイしたい」が   私の対戦格闘ゲームのモットーですから。(限定CPU戦) 2:これはもう仕方がない。   いまのご時世のゲームと比べものにならないのは   マシンの性能差なんだから。   でも、「肝心のところ」はしっかりと表現されているので   この点は良し。   ・・・え、「肝心のところ」って何かって?   他コンシューマー機では表現を自粛させられる   表現ですよ。   (スカートの中とか、スカートの中とか、スカートの中とか)   ・・・ゴホン。先へ進みましょう。 3:もともとPCEのパッドってのは   やや使いにくいものである。   対戦格闘ゲームには不向きなものである。   「昇龍拳」コマンドなんて   なかなか思うように入らないものである。   入力がシビアなのは仕方がないでありまする。   これは甘んじて受け入れるべし。
さて。 遊べる各モードは以下の通り。
ノーマルモード
通常使用できるキャラクター9人の中から1人を選び、 CPUと戦っていくモード。 設定難易度によって、エンディングが2通りに分かれる。
バーサスモード
対CPU戦・対人戦・ CPU対CPU、などを楽しめる。隠し操作により、 ボスキャラ2人も使用できる。
ストーリーモード
武内優香を主人公として、 ストーリーが進むモード。使用できるのは武内優香のみ。 各キャラクターとの対戦の合間に、ビジュアルと音声で V.G.のストーリーが展開される。はたして、V.G. の裏に隠された目的とは・・・?

先にも述べたが、各キャラクターの着ている制服は
実在のファミリーレストラン等の制服をモデルとしている。
各キャラクターの説明とともに、その元ネタについても
一考してみる。
武内 優香(17):ハンナミラーズ所属
ストーリーモードでは主人公となる彼女。
旭神空手の使い手であり、合わせて「気道(日本古武術の一派)」
も扱う。自分のことを「ボク」と呼び、性格も明るく
ボーイッシュな子である。
キャラクター性能から見ると、
飛び道具を持ち、出かかり無敵の対空技を持ち、攻めに使える
突進技をも持っている、万能タイプである。
これといて欠点はないのだが
対空技の「蒼龍撃」のコマンドが入れにくいことが難点か。

言わずと知れた彼女の着ている制服、
元は「アンナミラーズ」で間違いないだろう。
でも、筆者はこの制服を実際に見たことはないのである・・
首都圏にこの店があるそうなので、行くことがあれば
だれか案内して。
声優:野上ゆかな
増田 千穂(16):CASO所属
彼女の本家は柳生忍軍の末裔であり、幼少より祖父に
「忍び」としての訓練を強要されていた過去を持っている。
現在は一人暮らしをしており、忍術に「骨法」をアレンジして
独自の拳法を身につけようとしている。
一人暮らしを始めたのは、
祖父が自分を跡継ぎにしようとしているのを嫌っているため。
忍びとしての修行は嫌いではないらしい。

必殺技を2つしか持っていないため、少々攻めてに欠ける。
飛び道具を持っているのはいいのだが、突進技をガードされると反撃必至。特殊技のスライディングを駆使して
変則的に攻めよう。

制服の元ネタは「CASA」であると思われる。
でもこんな制服着てたっけか?
声優:椎名へきる
楠 真奈美(15):不士屋所属
この手のゲームにはたいてい一人はいる、
ロリロリなキャラクターである。
特に武術を身につけているわけではないが、
やたら強い。おまけに「ネコぐろーぶ」を着用しており、
もうやることなすことメチャクチャである。
兵庫県は芦屋の出身のクセに河内弁で話す。
合ってるのか?

突進技がメインの攻めとなる「ブ○ンカ」のような
キャラクターである。
案外反撃を受けにくいとこがまた小憎らしい。

元ネタは「不二家」であろう。でもこのファミリーレストラン
ってのは、ほとんど見たことがない。
近畿にありましたっけ?

声優:荒木 香恵
久保田 潤(17):スカラーク所属
学校ではレスリング部に所属しており、
オリンピック選手候補でもあったが、
「面倒くせえ」と言い放って辞退した経歴がある。
男らしい・・・(って、女の子だけど)

典型的な投げキャラ。
「久保田バスター」の威力はピカいち。
通常の投げ技も、他キャラより多い。

「スカイラーク」を元にしたものだろう。
面白いもじり方である。
声優:手塚ちはる
梁瀬 かおり(18):モーヒー館所属
前年度V.G.準優勝者。
3歳のころからテコンドーの道場に通っている。
生真面目で頑張りやさんだが、
男に関して免疫がないという面を持っている。

どのボタン押しても蹴りがでる。必殺技も蹴り技ばかり。
さすがテコンドー使いである。半月斬とか使ってくれたら
もっと面白かったろうに・・・(←ムリ)

「モーヒー館」って・・・・・・・・・・・・・
何?
声優:白鳥由里
レイミ・謝華(19):謝華グループ総帥
多国籍企業「謝華グループ」の総帥であり、
三年連続V.G.優勝者。

マーシャルアーツを基本の攻め手とし、また「気」をも
自在に操ることができる。
飛び道具以外の必殺技はタメ系の技なので
とっさに使うことはできないところに
付け入る隙がある・・・かも。

声優:渡辺久美子
結城 綾子(19):SoTO所属
今では、こんなジュリアナ系の格好をした女の子は
滅多に見かけないだろう。時代のはやりすたりを気にせずに
我が道をゆけってな感じである。

戦いぶりもまたなんと言うか・・・
普通の立ちポーズ時でさえ踊っているような感じであるからして。
ちなみにVG2ではそれがもっと派手になったりする。

SoTOの元ネタは[SATO]だと思うのだが
これはもしかしたら違うかも知れない。
彼女の着ている服は、なんか制服には見えないから。
声優:天野由梨
エリナ・ゴールドスミス(えりりん)(20)
The Rival所属
バニーガールの制服って・・・ファミレスにあったかな。
自称(通称)えりりん。見かけは外国人だが、
幼いころから浪花育ちで、中身は生粋の大阪人である。
中学・高校とケンカ三昧の日々を送っていたが
卒業後は落ち着いたようである。

彼女もタメ系の必殺技がほとんどである。
少々使いにくい感はぬぐえないが攻撃力は高いようなので
がんがん攻めよう。

で・・・TheRivalって、何の店?
声優:松下美由紀
八島 聡美(16):びっくりモンキー所属
両親を交通事故でなくしており、
遠縁の親戚の経営するアパートに弟と2人暮らし。
学費と生活費をバイトで稼いでいる。(健気やな〜)
武内優香と同じ学校に通っており、同じ道場で
修行した仲でもある。気を操ることはできないが、
炎をあやつる。
炎出す方が難しいんじゃないか?

元ネタは「びっくりドンキー」だろう。
やっぱり私は見たことはない。
案外制服って、印象に残らないんだねー 私の場合。
声優:横山智佐
曾根崎 啓一(K1)
曾根崎 恵(K2):ラスボス
あんまり書くとネタバレになるのだが
この二人が「ストーリーモード」の最終ボス。
まずK1と戦ったあと、K2との戦いとなる。
ノーマルモードでは使用不能。

声優:K1:飛田展男
   K2:まるたまり

とりあえず、早足で解説を行ってきたが
いかがなものだったでしょうか。
またそのうちに、このVGの続編の
アドヴァンスド・ヴァリアブルジオ2のレビューも考えておるところ。
くわえて、このVGの対CPU戦の攻略も・・・やりたいなぁ。



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